イマムラワタルのブログ

水道橋Words代表今村航のブログ。

アーティストとオーディエンスの距離。

と、タイトルを打ったものの、
収拾が付くくかどうか分かりませんが、
温かい目でお付き合い下さい。

先日、安室奈美恵さんが
「ブログ、Twitterはやらない。交流の場はライブのみ。」
と、発言していたらしいですが、
私は、完結で良い意思表示だなと思いました。

彼女の言う理由は、
<自分の考えやしたいこと、していきたいことがブレてしまうし、
そうなると中途半端なものしか 作れなくなってしまう。
ブレないほうが自分らしく作ったものを提供できる気がする>
だそうです。

ブログやTwitterをしている事で自分の考えがブレるというのは、
オーディエンスの意見を聞いたり見る事によって歩み寄ってしまう自分が嫌なのか、
製作過程は缶詰に閉じ込められるべきだという事なのか、
正直どこにリンクするのか疑問で、もう少し詳しく聞きたい所ですが、
この理由自体は分かる気もします。

プロとアマの違いというのは曖昧で、
人それぞれ意見も違うでしょうが、
安室奈美恵さんはどちらか、という質問に、
日本人の100人中100人が
「プロ」と答えるアーティストだと思います。

私が20代前半だった頃、
メジャーに上がって行ったミュージシャン仲間が
ちらほらといました。
所謂プロという肩書きを手に入れた瞬間でしょう。
まぁ、メジャーに上がった瞬間にプロなのかどうかは疑問ですが、
それまで彼等はブログやBBSなどでコメントを返していたのにも関わらず、
HP、ブログはリニューアルされ、BBSは削除、
アーティストからのコメント返信は無し、ブログも一方通行。
という工事が良くありました。
事務所の方針かアーティストの意思なのかは分かりませんが、
何かを機に徹底する事は大事ですし素晴らしいと思います。

いまやTwitterは、
憧れのスターとリアルタイムで交流が出来る
素晴らしいツールですが、
一部のアーティストはその"手軽な交流"を避けている方もいらっしゃるようです。
理由は様々でしょうが、
やはり"手軽な交流だから"でしょう。

余談ですし、私の記憶が定かであればですが、
昔、村上春樹氏がTwitterを一時期やっていたのですが、
ある日不意に
小出しに言葉を発言する事が執筆にマイナスな影響になりつつあるのでやめます。
という様な意味の発言をしてTwitterをやめてしまいました。
日々言葉を綴っていく事が仕事である小説家にとっては、
Twitterで発言をする事がネタの小出しになってしまうようでした。

確かに、Twitterをやり始めてからブログの更新が減った、
というアーティストが周りに相当数いますから、
納得の行く理由ですね。

本題に戻ります。

会いに行けるアイドルなどという存在が居る中、
交流はライブのみとするアーティストも居る。
Twitterでファンと交流する芸能人もそうでない芸能人もいる。

ファンの方と食事会をするアーティストも居れば、
物販スペースは撮影会場じゃないというアーティストも居る。

やり方は人それぞれで、正解も不正解も無いと思いますが、
自分での線引というものはきっっちりとするべきだと思います。
線引というよりも、きちんとした柵、壁を作るべきだと思います。

安売りをするな、という大人の人も、
薄利多売だ!という大人の人も居ます。

右も左も分からないのなら、
長いものには巻かれろ精神では無く、
自分で分かるようになってからお願いしますという事で良いのでは無いかと。

距離が近いから支持されている、というのは、
「アート」では無いのではないでしょうか。



話がまとまらなくなってきたので、
今日はこの辺で。

そのうち、このネタは続編を書くつもりです。