雷平原を歩いていたのは18年前。
歳を取って雷平原でルールーの最強武器を取るみたいな事がまったく出来なくなった。
ふと空いた時間にゲームをするという発想にもならない。
それは読まなくてはいけない記事や本が
列を作って待っているからもあるのだけれど、
ゲーム自体に魅力を感じなくなったのもあるのだろう。
多分おじさんは見返りを求めている。
費やした時間への見返りを。
冒頭のFFのようなストーリーゲームであればまだしも、
永遠とカラフルな何かが降り注ぐパズルゲームなんぞ
時間の無駄としか思えなくなってしまった。
それで獲得した何かが現実世界で使えるわけではないし、
共通の話題として会話をする仲間が沢山いるわけでもないからだ。
そしてバーチャル世界の主人公が強くなったところでおじさんが強くなるわけではないからだ。
おじさんは合理主義的になってしまった。雷平原で雷を避けてワクワクする事を忘れてしまったのだ。