イマムラワタルのブログ

水道橋Words代表今村航のブログ。

「外人」と「外国人」

お久しぶりの記事投稿。

もう夏真っ盛りですが、皆様どうお過ごしですか?
夏が大好きな私としては、願ったり叶ったりで幸せいっぱいです。

ただ、私の家にはエアコンが無く、
元々冷房に弱い身体なので、
バスや電車の効きすぎたエアコンのせいで最近は体調不良気味。
早く健康になりたーい!!


さて、タイトルの外人と外国人ですが、
もうタイトルでネタバレというか、何を言いたいかなんて察しがつきますよね。

ですが、書かせて戴きます。

先日、オリンピックの柔道について、
某元柔道家さんがテレビでコメントをしていた際、

「日本人の柔道と外人の柔道」と仰っていました。
5分程のインタビューでしたが、その中で何度も
日本人以外の人間を「外人」と表現をしていました。

違和感を感じました。

昔、知り合いの外国人から、
「ガイジン」は差別用語になる事もあるから
「外国人」と言いなさい、と指摘されたことがあります。

元々「外人」という言葉は、中国の「化外人(けがいのひと)」
中華文化圏域以外のひと)=野蛮人から由来しているようで、
差別用語になってしまう可能性もあるようですね。

私が当時若かった事もあり、その方はきちんと指摘してくれました。
今でもその方には本当に感謝しておりますし、
周りにその言葉を使う人が居た場合には私も指摘するようにしています。

その某元柔道家は何の気無しに使っている可能性が大きいですし
インタビュアーのアナウンサーがその場で指摘する様な
大層酷い言葉では無いのかもしれませんが、
そのテレビを親子で見ている場合などには、
親が子供と討論すべき事柄ではあると思います。

と、言うことは、
例えば「キチガイ」などの放送禁止用語などとは違い、
「ガイジン」という言葉は柔らかいのでしょうか。

凄く気になったので一連を調べてみました。
外国人達の意見が賛否両論で面白かったです。

幾つか参考になった意見をご紹介させて戴きます。

差別用語だとは思わないが、あまり良い言葉では無いし、失礼な言葉だとは思う。
(アメリカ人 女性 22歳)

◯“外人”も“外国人”も、”foreigner“という意味。なんででこれが差別用語になるの?これは“日本人じゃない”って意味だよ。
(フィンランド人 男性)

◯“除外”のニュアンスを含むから、この言葉は差別的だと思う。”foreigner“とは、明らかに違う意味だと思う。日本語の言う“外人”は、日本人の血が流れていない、日本の教育を受けていない人を指してる。日本国籍を手に入れる手続きをしたとしても、顔が日本人に見えなかったら“外人”呼ばわれするだろうし。
(ベルギー人 男性)

◯外人(gaijin)という言葉が言葉狩りの対象になることがある。本来、外国人の略語[1]に過ぎないのだが、一部に不快に感じる外国人が存在する。彼らへの配慮から、日本人でも外人という言葉を避けて、外国人を使うケースが見られる。外国人が不快に感じることがある理由として、英語などの外国語では言葉を短縮して蔑称を作る(例:Japanese→Jap)ため、日本語でもそうであると誤解されているケースや、単純に外人であることで日本社会から疎外されていると感じるケースなどがある。
(Wikipediaから引用)


など、
沢山の参考になる意見がありますので、
ご興味の有る方は是非検索してみて下さい。

ただ、私は外人、ガイジンと言う言葉を使う人達に対し、
ほとんどの人達が"人外"という意味では使っていないと思っています。
気にしていないし呼びやすい言葉だから軽く使っているだけではないでしょうか。
もしかしたら、なんにでも噛み付いて言葉を正す人ほど、
自らが差別意識を持っているとさらけ出しているのでは無いかと思う事もありますが、
言葉は変化していくものですし、
不快に感じる人がいる限り、綺麗な日本語を使うように
変えていく事が大切だと思います。

もちろん個々の意識の問題ですが、
私はこれからも「外国人」を使っていこうと思います。

ただ、

冒頭に出た
「日本人の柔道と外人の柔道」という表現は、
どう考えても
「日本の柔道と外国の柔道」と表現した方が適切だと思います。

別にその某元柔道家が嫌いという訳では無く、
どちらかと言うと私は好きです。

うん。ハッスルハッスル。