イマムラワタルのブログ

水道橋Words代表今村航のブログ。

ロックオン2

本日、出勤の為に家から出ると、
キャリーを転がす音がした。

同じアパートに住んでいる先輩ミュージシャンの
まささんでは無いだろうかと思ったが、
まさしくそうであった。

先を歩く彼は
本日、木下直子のレコ発ライブでのドラムサポート。
そう、出勤中なのである。

左手にはキャリー、右手にはスネアをぶら下げて歩いている。

ロックオン

近くのバス停まで彼は振り返る事なく、
ロックオン状態からの
私「おはようございます。」

彼「おお。」

私「グラフィティでしたっけ。」

彼「おお、知ってんな。」

との、普通の会話で終わる。

私はJR、彼は地下鉄との事で駅で別れる。


渋谷へ向かう電車の中で、
「ここが空なら死んでますからね。」
と、言えなかった自分に後悔。

例え10年前「西の龍(ドラゴン)」と謳われていた先輩だとしても、
自分のアイデンティティを曲げてしまうのは如何なるものかと。

散々自己嫌悪をし、渋谷駅に到着。

軽く御飯を食べてから、
お気に入りの桜丘町経由の裏道出勤。

すると、目の前を歩く小さな男。
セキセイインコのような髪色をした奇抜な洒落男。

そう、うちのスタッフ高橋広祐だ。


さぁ、皆様ご一緒に。





ロックオン







西の龍をロックオンした佳き日に、
彼もまた珍しくこの裏道で出会ったのだ。

ただ、彼は知らない、私が山手線でどれだけ脳内会議をしてきたかどうかを。


後悔はもうしない。


NOMADまであと、300mくらいであろうかという
花屋を通り過ぎたその辺りで、

後ろから肩を叩き、

「これが空戦なら、お前さんはもうその空より遙か上へ逝ってるぜ。」


言ってやった。


こーすけ「あ、あぁ、おはようございます。(半笑)」
    「めずらしいっすね、こっちの道。」


それはないわー。
こーすけそれはないわー。
こーすけに求めているものとしては100点だしそういう人なの知ってるけど。

あと数ヶ月で30の男に向かってそれは酷だわー。
さらりとした梅酒よりさらりだわー。


と、今日も出勤ロックオン、大成功でした。

でわ、また。